圧倒される発展の早さ その2

04213日)

 

私が、中国のすごさ、これじゃあ日本が太刀打ちできないなぁと如実に感じたのはとあるピン屋さんを訪問した時、2年位前だったかな。ピンといっても高精度が要求されるもの。日本じゃ四苦八苦して作っているのに、その仕入れ先様では10倍の精度で管理していると。えっ、1桁違うところをしかも断然安く売っているって、どうして、そんな事が出来るの。これじゃ、日本は太刀打ち出来ないでしょ、、、

 

この工場を見て最初に背筋がぞくぞくっと来たのは、『高精度』研磨機が、ずらら、ら、らーとものすごい台数並んでいるのを見た瞬間。この研磨機を『壮観』とも言えるような台数揃えている、、、こんなのありかよぉー、まさに、カルチャーショックでございました。お話を聞くと、日本の中古製の機械を安価に仕入れたとの事。

 

人手をかけなければ製造出来ない調整型の旧型機械は、日本では人件費がかかり無用の産物、それを、中国で活用。しかも、たかがピン。そのたかがピンの製造にこの高精度装置を使う発想。だからこそ、厳しい要求仕様に対して10倍の精度で、しかも段違いの安さで製品を供給出来る。

 

(本当に申し訳ないのでございますが) これまでの日本の中小零細仕入先様とは製造本数が桁違い、1桁、2桁、そんなものじゃないって、、、製造管理も、検査も徹底している。やはり、超大規模な生産量に裏づけされた広範囲のお客様の仕様・要求に答えるべく品質の作りこみ、さらには、標準展開と行き通っている。だからこそ、お客様が次々とつき、製造規模が拡大する好循環の流れ、まさに勝ち組となっているようでございます。

 

さて、(残念ながら) ここは日系の会社ではありません。

この深セン地区近辺では、日系セットメーカが最初に進出した後、追っかけるように、次々と中小含め部品仕入先様が入り乱れなだれ込んでいる。しかしながら、このようなローカル仕入先様と競争して果たして 『青い鳥』はいるのだろうか?と、痛切に感じざるを得ませんでした。

 

 

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