圧倒される発展の早さ

04年2月10日)

 

梅観高速道路は深セン高速(548)の黒字路線のひとつ、だったかな。ここに華為というインターチェンジが出来たのはかれこれ2年くらい前だったかしら。華為とは中国屈指の通信機器会社。確か国営だったよね。このインターチェンジは華為のために作られた。そして、華為を中心として周辺はひとつの小さな街を作っていく。そこに整備された道路が横断するのかな、工事中の大型道路。

これはひとつの例、次々と山を切り開き、道路が、工業団地が、街が出来上がっていく。‘97年当時は赤茶けた剥き出しの山肌ばかりが目立っていたのが、今や別世界の梅観高速道路の風景(の一部)。話はそれますが、この高速道路は夕方にかけて深セン中心部に向かう交通量が多く渋滞が続く、おまけに高速料金は高いし、何とかして欲しいものです、ほんとうにねぇ。

でも交通量は伸びるだろうなぁ。小さな街が次々に出来ていくんだもの。

 

さて、発展の早さはインフラだけでは無い。技術水準そのものが強烈なスピードで上がっている。日本から引かなければ加工精度が出なかった超精密精度が要求される素材を中国から引けるようになりそうなの、よ、ね。まぁ、これもひとつの例。

 

昨年(2003年)広東省のお偉い様が大きく入れ替わり、いまや、上海を越えた・超えると公然と言ってのけていると。

これにはどうやら裏付けがあるようで、欧米系の大手重化学メーカがやってくるとか、日産、トヨタもやってくるとか、いろいろと景気の良い(おひれがついたような)うわさ話(か本当のお話かは調査しておりませんので分かりませんが)も飛び出している。(このお話は受け売りですので確証があるわけではございません。軽く流してくださいませ。)

 

そして、私が、中国のすごさ、日本が太刀打ちできないと如実に感じたのはとあるピン屋さんを訪問した時、2年位前だったかな。ピンといっても高精度が要求されるもの。日本じゃ四苦八苦して作っているのに、その仕入れ先様では10倍の精度で管理していると。えっ、1桁違うところをしかも断然安く売っているって、どうして、そんな事が出来るの。これじゃ、日本は太刀打ち出来ないでしょ。

どうぞこのピン屋さんの戦法を皆様お考え下さいませ。これはよくある典型的な中国ビジネスのやり方のひとつでございます。(続く)

 

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